環境を冠する和名

河原:礫が積み重なった河原など乾燥地に産する生物につけられる.

浜:主に砂浜海岸に産する生物につけられるが、岩礁性の生物にもたまにつけられる。

磯、磯馴(そなれ):主に岩礁海岸に産する生物につけられる。磯馴は、潮風によって木や枝が地面を這うように生えている様子をさす言葉である。

谷地:湿地に産する生物につけられる.

岩:岩場や崖地に産する生物につけられる。植物の場合は、特に岩上に着生する種。

深山、奥山:高所性・深山性の種につくことが多い.必ずしも北方性の種とは限らず、寒冷地性のグループに属するが、北国では低地に幅広く、南国では高所に隔離された種では後者がミヤマ~とつけられ、ミヤマとつく種がむしろ南方性の種となることもある(例:ミヤマトウヒレン)。

高嶺:高山性の種の中でも、特に稜線上に生えるような種に多く称される。ミヤマと同じ理由で南方系の高所性植物にもつけられることがある。