シロモンフサヤガ

シロモンフサヤガ
Phalga clarirena

●撮影:2020年6月,岩手県大槌町

●分布:本州~南西諸島
●成虫の出現時期:6~11,2~4月
●ホスト:ハゼノキ,ヤマウルシ

南方系のフサヤガ.腹をあげてとまる.分布域では年何化もして成虫越冬もするのでほぼ一年中どの季節にもいる蛾らしい.ホストはウルシ類が知られている.本種の幼虫は極めて個性的な姿をしているので,こちらも発見してみたい.

南方系の蛾で岩手県の大蛾類(土井,2005)には本種の記録はなく,写真の個体は岩手県内初記録の可能性がある.一度撮影しただけですぐ逃げられてしまったので,現物がないのが残念.

南方種なら,これから見る機会は増えていくものでしょう.北上中の暖地性生物はたくさんいるので,北限記録更新は正直あまり響かないものだ.同じ初記録でも,南限記録のほうが数倍嬉しい.


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