ヒメキアシドクガ

ヒメキアシドクガ
Ivela ochropoda

●撮影:2020年7月,岩手県久慈市

●分布:北海道,本州
●成虫の出現時期:6~8月
●ホスト:ハルニレ

ハルニレ食のやや少ないドクガ.キアシドクガと同じく足が黄色いが,翅をとじてとまるのでぱっと見のスタイルはヤナギドクガの仲間に似ている.翅の白色は半透明なキアシドクガと違って,透明感のない絹のような純白.

本種はハルニレ食の蛾の中でも,かなり個体数が少ないほうだと思う.2020年はハルニレが多い岩手県北や高原でのライトトラップを何度も行ったが,出会えたのは写真の1個体だけであった.岩手県の大蛾類(土井, 2005)にも,3例の記録しかない.

写真の個体は,高原のブナやシラカバ,ハルニレを交えた林内の灯火に飛来していた.


ドクガ科(Lymantriidae) / 昆虫(Insect) / Toppage