クロズウスキエダシャク

クロズウスキエダシャク
Lomographa simplicior simplicior

●撮影:2019年9月,岩手県新山高原

●分布:北海道〜九州・屋久島
●成虫の出現時期:6,9〜10月,8〜9月(北日本)
●ホスト:ミズナラ,クヌギ,ズミ,マメザクラ,ナナカマド,ウワミズザクラ

晩夏〜初秋にかけてよく見られるカフェオレ色のエダシャク.散りばめられた焦げ茶色の斑点は,新鮮な個体であれば美しく見える.ホストはブナ科やバラ科の樹木が知られている.国内本土の広葉樹林であれば大抵いずれかの種が生えているので,本種も広く分布しているのだろう.

岩手県では主に晩夏〜初秋にかけて非常に見る機会が多く,どこのポイントでも飛来するくらいだ.また,高所ほど個体数が多い傾向にあると思う.暖地では初夏にも出現するらしい.

このページを編集するに当たって関西での写真を見返してみたが,9〜10月に撮影した写真ばかりで,初夏に撮影した写真は見つからなかった.暖地においても晩夏〜初秋の方が個体数は多いのではないかと思う.

関西の照葉樹林から東北地方のダケカンバ帯まで幅広い環境で確認しており.水平的にも鉛直的にも極めて普通種である.


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