ハイイロトゲウミウシ
Acanthodoris atrogriseta
●採集:2019年7月,岩手県
●分布:北海道,アラスカ,カナダ,カリフォルニア*1
潮下帯にある岩盤の裏側に生えていたユビヤワコケムシ類上から得られた1cmほどの小さなウミウシ.ついていたコケムシを餌にしていると思われる.
この海で2年ほど調査しているが,初めて出会った.一体普段はどこにいるのだろう.地色は褐色,全面に白点が散らばる,三角錐状の突起で覆われることから日本のウミウシ(中野,2018)に掲載されているハイイロトゲウミウシAcanthodoris atrogrisetaと同定したが,記述のある杉のような香りは確認されなかった.
[引用・参照]*1日本のウミウシ,文一総合出版,2018