マダラキボシキリガ
Dimorphicosmia variegata
●撮影:2019年8月,岩手県新山高原
●分布:北海道,本州,四国
●成虫の出現時期:7~9月
●食餌植物:シナノキ
深山に現れる夏キリガ。たぶんヤンコウスキーキリガの近縁種だが、二回りほど小さい。写真のように黒っぽい色の個体は♂で、♀個体の色合いは地色が薄黄色とヤンコウスキーキリガとよく似ている。食樹も同じシナノキだが、一般には本種の方が個体数が多くヤンコウスキー狙いの際の外道とされる。
岩手県でもヤンコウスキーキリガの10倍以上の記録がある。しかし、私は岩手県内でヤンコウスキーキリガを10個体以上見てきたのに対し、本種にはオス1個体しか出会ったことがなかった。もしかすると、近年両種の個体数は逆転しているのかもしれない。北海道訪問時には個体数が多く、念願のメスもたくさんの個体を観察できた。