海浜植物

海岸近くは、塩分の影響を受けること、強い直射日光を受けること、乾燥することなどから一種の極限的な環境のとされる。海岸の環境に適応した特殊な植物だけが見られる。種数が少なく美しい花をつける種も多いため、植物の入門にはまず海岸の植物を調べるのもおすすめ。

種子が海流にのって運ばれる植物も多く分布は広範な場合が多いが、ソナレセンブリやハマタマボウキのように分布が狭い種もいる。各地域で分化した野菊の仲間もあります。

全国的にみられる海岸植物
特に上3種は、北海道から南西諸島まで分布する最強の3種です。ハマゴウも青森県が北限でよく健闘しています。

ハマエンドウ
砂浜、礫浜
ハマダイコン
砂浜、礫浜
ハマヒルガオ
砂浜、礫浜
ハマゴウ
イワタイゲキ
礫浜
ハクウンボク
海岸林
オオバグミ
海岸林
ボタンボウフウ
砂地、礫浜、岩礁、海岸林、海沿いの道端
千葉県以南
ハマボウ
河口干潟、塩性湿地

玄界灘の海岸植物

ダルマギク
玄界灘沿岸
ハマタマボウキ
砂浜

北国の海岸植物

ウミミドリ
塩性湿地、河口、岩礁の水たまり
石川県以北
カラフトニンジン

南国の海岸植物

イソマツ
隆起サンゴ礁
モンパノキ
クサトベラ

暖地の海岸林の植物

北地の海岸林の植物
 東北地方の日本海側では、冬期の強い風衝ゆえに海岸近くに草原や灌木林が成立しがちです。灌木林の主な構成種はシナノキ、カシワ、エゾイタヤが多産する。