ハマギク

ハマギク
Nipponanthemum nipponicum

●撮影:2017年10月,岩手県大槌町

海岸付近の植物群落には,各地で何かしらの野菊が秋に咲きますが,三陸海岸では主にこのハマギクが海岸を彩る野菊です.三陸海岸ではより花の小さいコハマギクも咲くのですが,系統的にはむしろそちらが正当な野菊です.ハマギクは属からして普通の野菊とは異なる植物で,そういった意味でも三陸を代表する植物といっていいでしょう.

草ではなく低木で,古い群落はかなり大きくなります.写真の株は相当大きく,一体いつからあるのだろう,少なくとも数十年は生きていそうだ.秋には立派な花を咲かせます.お菓子やホテルの名前になるほど,地域住民にもよく知られた植物です.

三陸では,数多くの海岸でみられます.三陸での花期は9月~10月上旬と海岸のキク類としては早いので注意が必要です.(茨城県の自生地ではなんと11月まで咲いているようですが.秋になると東北と関東では1か月くらい季節の進みが違います.)

写真の自生地は,堤防でつながった花崗岩の小島にあります.この場所は2011年東日本大震災に伴う大津波によって一度は水没したはずの場所ですが,毎年元気に花を咲かせています.この島では他にもミズナラやカシワ,ハマボッスも元気に育っています.

●撮影:2016年10月,岩手県大槌町

●撮影:2017年10月,岩手県大槌町


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