カラフトニンジン

カラフトニンジン
Conioselinum chinense

●撮影:2020年10月4日,岩手県大槌町

●分布:北海道~東北地方
●花期:8~9月

海岸近くの草地に生える中型のセリで,葉に強い皺がある.ミヤマセンキュウに近縁で,かつては海岸性の変種とされていた.東北地方では深浦・男鹿周辺と三陸海岸に多く分布が知られているが,竜飛崎や下北半島,上北地方,岩手県北には不思議とほとんど分布していない(*1).

ふと研究所周辺の住宅地を散歩していたら,崖上の草地に生えていて驚いた.そうか,今は埋め立てをして下に道や漁港があるけれど,確かこの場所は数十年前は海岸に面した崖だった.

大槌町など陸中地域では普通に見られ,何か所も生育を確認した.国道や県道沿いにも普通にある.湾の間を結ぶ峠道を超えて,海が近づいてきた場所にある開けた草地には大体ある.

*1 阿部,藤原 (2012) 北東北植物分布図ーセリ目植物ー 秋田県立博物館研究報告37, pp. 1–30.


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