月あかりカレンダー

月齢・月の距離・高度を考慮し、月の明るさをスコア化。
(注)月の平均距離を基準とするのでスコアは最大で約116になる。日没・日の出や太陽の明るさは考慮していない。

暗い
明るい| 各日:20時・22時・翌0時・2時・4時

計算モデルとデータの出典

このページは外部の天文APIや観測データを取得していません。入力された緯度・経度、日付、日本標準時(UTC+9)を使い、ブラウザ内で月の位置と明るさを計算しています。表示値は実測照度ではなく、晴天・平均的な大気を仮定した相対評価です。太陽光や薄明の明るさはスコアに含めません。

1. スコアの定義

S = 100 × Iphase × (384,400 / d)2 × Tatm
項意味このページでの扱い
S月の明るさスコア平均距離384,400 km、満月、月が天頂のときを100とする相対値。各時刻を独立に評価し、合計100ではありません。近地点付近では100を超える場合があります。月が地平線以下なら0です。
Iphase月相による相対光度月の位相角 α(rad)から、m = −12.717 + 1.49|α| + 0.0431α4 を求め、満月との等級差を10−0.4Δmで光度比へ変換。
(384,400 / d)2地球―月距離の補正光の逆二乗則。dは簡易軌道計算で得た地心距離(km)。
Tatm月高度による大気減衰Tatm = 10−0.4k(X−1)、k = 0.20 mag/airmass。天頂を1とした相対透過率であり、大気圏外からの絶対透過率ではありません。

2. 月の位置

月の黄経・黄緯、赤経・赤緯、月距離を低精度の軌道要素と主要な摂動項から求め、グリニッジ恒星時、経度、緯度を用いて高度へ変換しています。月高度には地平線付近の標準大気差を近似的に加えています。月の視差、標高、局所的な地平線の遮蔽は含みません。

計算手順の基礎:Paul Schlyter, Computing planetary positions — a tutorial with worked examples。大気差近似:G. G. Bennett (1982), The Calculation of Astronomical Refraction in Marine Navigation.

3. 月相と明るさ

月齢は太陽と月の黄経差を朔望月29.530588日へ換算しています。月面は均一な拡散板ではないため、照明面積だけでなく位相角に対する経験的な光度曲線を使用しています。

位相光度式:Krisciunas & Schaefer (1991), A Model of the Brightness of Moonlight。月相の定義:U.S. Naval Observatory — Phases of the Moon.

4. 大気透過率

X = 1 / [sin(h) + 0.50572(h + 6.07995)−1.6364]

hは月高度(度)、Xは相対エアマスです。k = 0.20は固定した代表値で、雲、霧、黄砂、湿度、エアロゾル、大気汚染、波長依存性は反映しません。

エアマス式:Kasten & Young (1989), Revised optical air mass tables and approximation formula.

5. 太陽と月の出入り時刻

日の出・日の入りは太陽中心の高度が−0.8333°を横切る時刻として5分間隔で探索し、交差時刻を線形補間しています。月の出・月の入りも月高度の地平線通過を5分間隔で探索した概算です。月の出入り時刻は、選択した日の詳細情報だけに表示し、カレンダー内には表示しません。これらの時刻は参考情報であり、月の明るさスコアには使用しません。

定義:U.S. Naval Observatory — Rise, Set, and Twilight Definitions.

6. 精度と用途

本スコアは、夜間観察や撮影日の相対比較を目的とした簡易指標です。公式の天文暦、測光値、気象予報の代替ではありません。特に月が地平線付近にあるとき、山や建物による遮蔽がある場所、悪天候時には実際の明るさとの差が大きくなります。