ウスミミモンキリガ

ウスミミモンキリガ
Eupsilia contracta

●撮影:2020年12月30日,千葉県柏市

●分布:北海道~九州
●成虫の出現時期:
●寄主植物:ハンノキ

ハンノキを食樹とする越冬キリガ.湿地や河川敷などに生息する.灯火にはほぼ飛来せず,糖蜜トラップに集まる.本属としては大型で,開張40 mm以上に達する.

柏滞在中,日没前に研究所すぐ近くの適当な公園でハンノキの枝に糖蜜を吹きかけると,21時頃には普通に数個体飛来して驚いた.昨年同じ場所で糖蜜をしたときには全くいなかったので,ここにはいないと思っていたのだ.

環境省の準絶滅危惧種,千葉県ではレッドデータCランクに指定されている.付近では利根運河や利根川河川敷にもハンノキ林があるので本種が見られるだろう.

岩手県ではまだ出会っていない.沿岸側ではハンノキのある湿地がやや珍しい.森林では取れたことがないので,ヤマハンノキは好まないのではないだろうか.


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