用語集

平地・低山地・山地・深山・亜高山・高山
 単に標高帯を表す用語のはずですが,実質的には植生帯の違いを表現するために用いられることが多いです.図鑑等では関東~関西基準で使われています.生物の生息環境として,平地性・山地性などを用いることがありますが,大体

平地:都市部や大河川の流れる平野部.
低山地
山地:落葉樹林からなる冷温帯林が成立する環境.私は,照葉樹がない森林をイメージしています.東北地方では標高0 mから山地といえる気候帯になります.関東では標高600 m前後,関西では標高800 m前後からこの標高帯に該当すると考えています.

深山:ブナ帯上部など.単に源流部や原生的な森林をさすことも.
亜高山:コメツガ・シラビソ・カラマツなどの亜高山帯針葉樹林やダケカンバなどの優占する樹林帯,多雪地ではナナカマド・ウラジロヨウラクなどの灌木林が見られる環境.東北では標高800 m前後,関東では標高2000 mあたりから該当すると考えています.

高山:高木がなくなり,ハイマツや草本のみが見られる標高帯